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聖書の御言葉の日記です。

創世記13章1~7節「アブラムと甥のロトの間で」

創世記12章10~20節  13:1アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。 2アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。  3彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。 4すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。  5アブラムと共に行ったロトも羊、牛および天幕を持っていた。 6その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。7アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた。

1アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも彼と共に上った。  2アブラムは家畜と金銀に非常に富んでいた。    
 かって、カナンに激しい飢饉のためにアブラムは親族を連れてエジプトに避難しました。ここで妻サライのことで、エジプトのパロ王との間でアブラムは自分の命が狙われているのではないかとその危険を恐れました。しかし、結果的にアブラムはパロ王にエジプトから追い出される形で事なきをえました。これは神様からの祝福の約束(アブラハム契約)があったからです。

 エジプトを出るとき、パロ王からアブラムに多くの贈り物を持たせました。そのために家畜と金銀などの財産は生まれ故郷のウルから出発した時より増えました。あた、今回の旅は甥のロトも連れています。

 3彼はネゲブから旅路を進めてベテルに向かい、ベテルとアイの間の、さきに天幕を張った所に行った。 4すなわち彼が初めに築いた祭壇の所に行き、その所でアブラムは主の名を呼んだ。                
 乾燥したネゲブの地から緑の多いベテルに向かいます。昔、アブラムが初めて築いた祭壇の所で礼拝を捧げました。

  5アブラムと共に行ったロトも羊、牛および天幕を持っていた。 6その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。                  
 ロトも羊、牛などの家畜や天幕を持ち、裕福になりました。これは神様のアブラハムへの祝福がロトにも流れたことをあらわしています。しかし、アブラムとロトの財産が増えて、住むには土地が
狭くて支障が出てきました。財産は祝福にもなりますが、新たな試練になるのです。

7アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった。そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた
 
アブラムの牧者(家畜を世話する人)たちとロとの牧者たちの間で「争い」が出てきました。これでは収拾がつかないどころか、カナン人やペリジ人に対して神の栄光をあらわすことができません。
 エジプトでアブラムは妻サライの件で、パロ王から命が狙われるという危機の恐れがありました。これはアブラムの親族外から来る問題でした。今回はアブラムとロトとの親族間の内輪の
揉め事です。

 すこし、話しがずれるかもしれませんが、「外から来る問題」と内輪の揉め事といった「内側から来る問題」の両者について次のようなことが考えられるのではないでしょうか。「外から来る問題」に対しては共同体全体で一致して立ち向かう方法で解決します。一方、「内側から来る問題」には共同体の中でいかに「和」を保つかと言うことです。それにはお互いに謙譲しあうことです。これができないのは私達の肉の性質が露呈したときです。むさぼりなどの自己中心性でしょう。時にサタンは内輪の揉め事を起こさせて秩序を壊そうとします。その策略の罠にはまらないように私達は気をつけたいとつけたいと思います。